東北電力は、大規模災害で孤立した地域や離島の応急的な電源確保に活用するため、陸上自衛隊の大型輸送ヘリコプターで空輸できる小型電源車「灯(ともす)」を全国の電力会社で初めて開発、2台を先行導入した。 軽トラックをCH47大型ヘリに積載できるように改造した。発電機(出力13キロボルトアンペア)を停電地域の低圧配電線や電力量計に接続して一般家庭、避難所に電気を供給するほか、コンセント8口を備える。軽油40キロで約10時間、給油すれば最大250時間の連続運転が可能という。 地震や豪雨に伴う土砂崩れで陸路が寸断された場合、従来の大型電源車は道路復旧まで現場にたどり着けなかった。東北電は「災害への対応力を強化したい」と説明。既に宮城支店仙台南営業所と新潟支店長岡営業所に導入し、残る管内5県にも順次配備する。 東北電は2013年、陸自東北方面隊(仙台市)、東部方面隊(東京都練馬区)と災害時連携協定