得てして期待されていない方が、選手ものびのびでき、いい結果に結びつくのかもしれない。きのう、ロンドン五輪の男子サッカーで日本が優勝候補のスペインに大金星をあげたが、「レベルが違う」と高をくくっていたスペインのみならず世界の鼻を見事にあかしてくれた。 ▼日本人でも勝利を信じていたのは少数派だった。新聞もテレビも開幕前に大きくとりあげたのは、同じサッカーでも「なでしこジャパン」ばかり。解説者も負けを前提に「いかに善戦して次の試合に備えるか」といった話ばかりしていた。 ▼雑草軍団と揶揄(やゆ)されてきた彼らだからこそ、「なにくそ!」と期するものがあったのだろう。決勝ゴールを決めた大津祐樹選手は「奇跡だとは思っていない」と胸を張った。直前まで「進化がない」と酷評されてきた関塚隆監督も「まだ予選を突破したわけではない」と冷静で頼もしい。 ▼頼もしくなかったのは、短文投稿サイト「ツイッター」だ。ちょう