国の数だけ異なった食文化が存在する。他国の人から見ればギョッとするような食べ物でも、その国の人にとっては、古代から伝わる伝統料理だったりする。 そうした先住民食文化が現代にも生きているメキシコでは、古代から虫を食べる慣習があり、なかでも「メキシコのキャビア」と呼ばれるアリの卵『エスカモーレ』は、特に高級珍味として知られているという。 This ‘Caviar’ Comes From Ant Eggs メキシコのキャビア、それはアリの卵「エスカモーレ」 アステカ時代から、虫を食べる慣習があるメキシコでは、蛾の幼虫やバッタ、ハエの卵、カメムシなど、様々な昆虫を消費してきた。 虫は高タンパクで栄養価が高い。日本でも一部地域ではイナゴや蜂の子などを食する習慣があるのでわかりみは深い。 その中でも、ツヤハダアリの卵「エスカモーレ」は、メキシコのキャビアと呼ばれるほどの高級食材として知られている。