全国的に「お城ブーム」が続くなか、世界文化遺産であり国宝でもある兵庫県の姫路城(別名・白鷺城)の人気が沸騰している。 姫路城は昨年3月下旬、総工費24億円をかけた約5年半にわたる「平成の大修理」を終えてグランドオープンした。青空を背景に真っ白な五重7階の大天守(地上6階、地下1階)が威風堂々と聳える姿は、見る者に圧倒的な感動を与える。グランドオープン直後は「あまりの白さに、白鷺城をもじって“白すぎ城”などと言われ話題だった」(地元のタクシー運転手)という。昨年の大型連休時には天守閣に入るのに「3時間待ち」と、テーマパークの人気アトラクション並みの行列ができたほどだ。 大修理の効果は数字にも顕著に表れた。2015年度の入城者数が昨年12月9日に222万人を突破し、日本国内の城郭のなかで年間入城者数過去最多を記録した。過去の記録は熊本城で、08年度の221万9517人だった。今年に入ってからも