自動車関連産業が集積する静岡県で、電動化や自動運転など技術革新への対応を支援する取り組みが始まった。浜松地域イノベーション推進機構(浜松市中区)は産学官連携による中小企業の支援拠点「次世代自動車センター」を1日に開設。スズキで車両開発や部品調達の経験がある望月英二氏がセンター長に就任し、「来る者は拒まず。会員企業の意識や技術に合った支援を展開したい」と意気込む。 電気自動車(EV)の普及が与える影響度を示す“EVショック度”は―。静岡経済研究所が行った調査で、静岡県は群馬県に次ぐワースト2位。地元の危機感がセンター設立を後押しした。 スタート時点の会員は約120社。大手から中堅・中小の部品メーカー、モノづくり企業以外にもCADなどソフトウエア開発や輸送業、県外からも多彩な顔ぶれがそろった。コーディネーターには地元大手のスズキやヤマハ発動機からの出向者が就任した。 「すでに部品を開発して走っ