ある有名DJによれば、14歳あたりから20歳前後までに出会う音楽が、その人の生涯の音楽として脳内に刻まれるという。その年代に好きになって繰り返し聴いた音楽は、たとえその人が中高年なってからも、聴けば気持ちが癒されたり前向きになれる貴重なアイテムになるのだとか。 ところが近年は、ごく一部のアイドルを除いてCDがまったく売れないのが実情。1曲ごとにダウンロードして聴くユーザーが増えたとはいえ、「今年の代表曲は?」と聞かれてもすぐに答えられない、音楽にとっては冬の時代だ。 それでは寂しいとばかりに、もっともアルバムCDが売れていた1990年代に青春時代を過ごした現在30代の女性はどんな音楽が好きだったのか、音楽ライターが企画用にネットでアンケートを取った。お題は「これまでの人生で一番聴いた邦楽アルバムは何ですか?」というもの。 「90年代は年間アルバムチャートの20位までがすべて100万枚を超え