「浮かれている場合ではない」=基礎研究の現状に警鐘-ノーベル賞・大隅さん 東京工業大の科学技術創成研究院設立記念講演会で講演する大隅良典栄誉教授=7日午後、横浜市緑区 東京工業大の研究組織「科学技術創成研究院」の発足式典が7日、横浜市緑区の同大で開かれ、ノーベル医学生理学賞に決まった大隅良典栄誉教授(71)が記念講演を行った。大隅さんは「私の研究は、20年前に始めた研究の成果。ノーベル賞学者が日本で毎年出ているなんて浮かれている場合ではない」と述べ、基礎科学を取り巻く現状に警鐘を鳴らした。 3日の受賞決定後、大隅さんが公の場で講演するのは初めて。大隅さんは「競争が激化するほど新しいことへのチャレンジが難しくなる。必ず成果で論文になることしかできず、長期的な展望で5年かかるような研究をしてみようというのが続かなくなる」と指摘。国の研究支援が競争的資金中心になり、成果を求める「出口指向」に強
ハーバードの学生が書いたウィキペディアのコピペレポート 「おおすごいレポートじゃないか?よく調べたね」--私はある学生が書いたレポートに驚いた。ハーバードの学部生とはいえ、著作の引用も多彩で的確、データも豊富だ。論旨もしっかりしている。 「ネットで探した文献のコピペ(コピー・アンド・ペースト=ネット上の文献やデータを引用・切り貼りしたもの)ですよ。今の教授たちはわれわれがウィキペディアでレポート書いているなんて思ってませんよ。へへへ」と彼は笑った。 ハーバードの政治学部生が比較政治について書いたレポートで相談に来た時の話だ。日本のウィキペディアと違い、本場のそれには、あらゆるテーマについて大量に、そしてけっこう正確な情報が詰まっている。これを切り貼りするだけで内容の豊富なレポートが書けそうだ。 「教授たちから何も言われない?」と問うと、「問題は内容ですよ。ハーバードの先生は学生の論文
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く