ほんとうにない。 やや煽られた。 いま、わたしの取り組んでいる一斉は、まったくじぶんのためのものであって、他ならぬ誰かのためのものではない。そうこうしているうちに「はたち」を越えたわたしの身体は老いる一方である。その老いるスピードというものは、本当の自分にはわからない。というか誰にもわからない。 厄介なのは「科学」の存在。そこに技術が加わって、現代ではなにもかもを可能にしてしまえという勢いが、業界を、そしてわたしたちを取り巻く生活世界全体を飲み込もうとしている。わたしたちはなんでも「科学のちからでどうにかしてくれる」とは思わない方がよい。自分の身体は自分が守る。時には周りの人に頼ればよい。(いまは頼りっぱなしであるけれど?) はたして不老不死が可能になったら、生きている人は「死」の価値を重んじなくなってしまうだろう。それこそ、「金持ち=長生き」という構図が造られてしまう。ただでさえ、格差社