今の世の中には、ありとあらゆる表現が溢れているので、どれか一つを取り上げて批判しても意味はなく、批判ではなく、自分がこうだと思うものに添って自分の活動を続けて、批判したいものを超えていかなければならないのだろうとは思う。 それでも、今年の木村伊衛兵賞受賞の梅佳代のハプニングスナップショットをメディアがもてはやしていることについては、私なりの見解を述べておきたい。 現在、「風の旅人」の来年の二月号以降のことをぼんやり考え始めており、今日、新宿の紀伊国屋に立ち寄ってみると、本屋の至るところに梅佳代の本が三冊セットで並べられている。 町中で面白おかしい光景をスナップで撮る。それが賞をとって、ヒット作になり、時代の寵児のようになってメディアなどの露出が大きくなっているから、本も売れる。メディアは、メディアを活性化させるために、いつもこうした構造で人気を増殖させる。 梅佳代の写真について、「写真のお