芸術と娯楽は似て非なるものであるとも言えるし、あるいは芸術こそ娯楽と言えるかも知れない。文字を書き連ねたものはしかし必ずしも娯楽ではなく、社会を生き抜くための情報だったりもする。いずれにせよ、メディアを通じて流通される情報はビジネスのタネである。メディアという存在があって初めて著作権ビジネスが存在するわけだ。法律とか歴史とか背景は色々あるだろうけど、とりあえず今回はあまり調べず思ったことを書いてみよう。 昔々 「この歌は俺が考えたんだよコノヤロウ。お前一文字変えただけじゃねーか」「知るかボケ。うちの村じゃ俺がいちばんの歌い手なんだから黙ってろ」みたいなやりとりがあったかどうか。しかし、文字と楽譜の発明がない限り、歌い継がれることでしか伝承されないもの。あるいは、少しずつ形を変えて広まっていくもの。琵琶法師が全国を歩けば人々が涙する。琵琶法師は太古の放送だ。 紙メディアは複製ができない。いや