図1 従来の販売インセンティブによる販売方法と,「スーパーボーナス」による販売方法の違い (クリックすると画面を拡大) ソフトバンクモバイルはボーダフォン時代の9月1日,「スーパーボーナス」と呼ぶ新販売手法を導入した(関連記事)。既に一部店舗が8月から試験導入していた「ボーダフォン特別契約」(写真1)をほぼ引き継いで正式サービスとしたものだ。このスーパーボーナスが携帯電話業界に大きな波紋を投じた。 商社系のある大手販売代理店幹部はスーパーボーナス導入をきっかけに,「代理店を外して(ソフトバンクモバイルは)量販店などとダイレクトにビジネスすることが多くなるのでは」と“中抜き”が進むことを危惧する。 こうした波紋が広がるのは,携帯電話業界がこれまで続けてきた「販売奨励金」(インセンティブ)モデルとスーパーボーナスの構造が根本的に異なるためだ。インセンティブ・モデルでは携帯電話事業者が販売代理店