事故やトラブルが起きやすい離着陸の前後しばらくは、パイロットは操縦に専念する必要があるとして、日本航空(JAL)はこの時間帯の乗客のトイレの使用制限を厳格にして、乗客から申し出があっても断り、機長に判断を求めないことにした。近く、社内の規定を改める。乗客は「早めのトイレ」を心がける必要がありそうだ。 離陸後3分と着陸前の8分は、事故やトラブルが多発するため「クリティカルイレブン」(魔の11分)と呼ばれる。このため、この11分を含む一定の時間帯(高度約3千メートル以下を飛行中)は、客室乗務員は緊急の場合を除いて操縦席に連絡をとらないことにしている。「ステライル(無菌状態)コックピット」と呼ばれる国際的なルールだ。 この間は揺れる恐れがあるため、客席にはシートベルト着用のサインが点灯し、乗客はトイレに立てない。だが実際は、トイレを申し出る人は少なくない。これを客室乗務員が「緊急」とみなして