少し前の話しになるが、ブログを中心にデータを収集し分析をしたり、ブログを検索対象とする検索エンジンサービスを提供するTechnoratiは2009年10月19日から、最新のブログ事情を分析・統計した結果を発表するカンファレンス「State of the Blogosphere」の今年版の資料を公開した(State of the Blogosphere 2009)。ブログの現状を垣間見れる、貴重なデータが豊富に盛り込まれているのだが、今回はその中から、現在のブログにおける年齢階層区分を見ていくことにする。 「State of the Blogosphere 2009」では市場調査会社Penn Schoen and Berland Associatesによって2828人のブロガー(ブログを書き込み、運営する人)を対象に2009年9月4日から23日にかけてインターネット経由で行われたもの。そのう
人の価値観は個人ベースでも大きな違いを生じるが、同一環境下に置かれることで一定の同一性を示すことが多々ある。その区分の代表的な様式が「国家」。国毎にインフラの整備状況や法令、文化形態が違い、その環境下で長年暮らしていくうちに、価値観は国家単位で違いを見せるようになる。今回はその国単位の価値観を中長期的に定点観測の形で調査報告している【World Values Survey(世界価値観調査)】から、「主要国における新聞・雑誌やテレビ(要はマスコミ)に対する信頼度」について確認をしていくことにする。 今調査結果は世界100か国以上が参加して実施している国際的プロジェクト「世界価値観調査」によるもの。各国・地域毎に全国の18歳以上85歳以下の男女1000サンプル程度(実際には1000-2000人程度)の回収を基本とした個人対象の意識調査。調査そのものはおおよそ5年おきに実施されているが、調査期間
BPO(放送倫理・番組向上機構)は2009年10月23日、報告書「“デジタルネイティブ”はテレビをどう見ているか?-番組視聴実態300人調査」を公式ウェブ上に掲載した。それによると同調査母体(若年層)においては、「テレビが無いと困る」と考えている人は約半数に達していることが分かった。社会人や大学生より高校生の方がテレビの必要性を強く感じており、同時にテレビの将来性についても、もっと輝かしいものになる(もっと視聴されるようになる)と考えている傾向がある。他方、パソコンを一番大切と感じている人は逆に、テレビに対して非常に醒めた目で見ていることもデータから見て取れる(該当資料は【こちら】に掲載)。 今調査は2008年11月10日から11月16日までの間に、専門調査員による訪問留置調査方式で行われたもので、有効回答数は311。16歳から24歳の東京都内に住む男女を対象としており、年齢階層は非公開。
先日【テレビを「つけている時間」と「観ている時間」の違い】でも触れたように、報道機関向けには2009年10月16日までに、BPO(放送倫理・番組向上機構)は報告書「“デジタルネイティブ”はテレビをどう見ているか?-番組視聴実態300人調査」を提示した。その報告書のインターネット経由による一般公開が、ようやく先日10月23日に行われ、その全貌を知ることが可能となった。興味深いデータも数多く掲載されていることもあり、今回も含めて何回かに分けて、各種調査結果データをグラフ化・分析してみることにする。該当資料は【こちら】に掲載されている。 今調査は2008年11月10日から11月16日までの間に、専門調査員による訪問留置調査方式で行われたもので、有効回答数は311。16歳から24歳の東京都内に住む男女を対象としており、年齢階層は非公開。職業別階層では高校生114・大学生92・社会人59・パートやア
ネットマイルは2009年8月18日、団塊世代の意識調査に関する結果を発表した。それによると、団塊世代を含む60歳以上の高齢者に個人金融資産の大部分が保有されている状況について、調査母体の団塊世代では過半数が肯定派で占められていることが分かった。否定派は3割程度、また男女間には考え方の違いも見受けられる([発表リリース、PDF])。 今調査は2009年7月30日にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は400人。56歳から65歳までを対象としており、男女比は1対1。年齢階層比は56-59歳が32.5%、60-62歳が35.0%、63-65歳が32.5%。 【年齢階層別の金融資産保有割合】や【高齢者の貯蓄現在高の世帯分布】にもあるように、年齢階層別人口比率や経年による資産の蓄積、世代間の資産の移動がスムースに行われていないなど多種多様の理由によるが、現在日本では個人の金融資産の多くが高
それこそ「インスタントメッセンジャー」のように利用が容易なツイッターだが、若年層の利用率が意外に少ない。これについて報告書では、「なぜ若者はツイッターを使わないのか(Why Teens Aren't Using Twitter)」というテッククランチの記事を引用し、その事情の一部を説明している。ざっと概要を説明すると、モルガンスタンレーにインターンとして勤めている15歳の少年の意見を例に、 ・ツイッターは安全ではない。 ・SNSのFacebookやMySpaceはアクセスできる人の取捨選択が可能だが、ツイッターではそれが出来ない。誰もが自分の書き込みを閲覧できてしまう。 ・電話料金や通信料金を支払うことになる保護者も、無制限の書き込み(やその読み込み)に対価を支払うつもりはない。 ・SNSには自分が存分に楽しめる専用のコミュニティがある(からSNSが好き)。 などの理由を挙げている。これら
広告代理店国内最大手の[電通(4324)]は2009年8月10日、2010年3月期(2009年4月-2010年3月)第1四半期決算短信を発表した。売上高は前年同期比マイナス18.2%、経常利益が同じくマイナス59.2%と大きく縮小を見せたものの、税務上の損金算入が認められたことによる法人税還付などが貢献し、純利益はプラス23.1%と大きな伸びとなった。今回はこの電通と、日本第二位の広告代理店【博報堂DYホールディングス(2433)】が同年8月5日に発表した同第1四半期決算短信を合わせ、おもな指標についてグラフ化を行い、広告業務・広告市場の現状を垣間見ることにする。 まずは直接の業務成績に当たる、売上高・営業利益・経常利益・四半期純利益の前年同期比比較。なおこれも含めた全グラフ・データに言えることだが、博報堂は今期からデジタル系広告代理店【デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)
情報サイト「ブロッチ」などを展開するアイシェアなどは2009年7月16日(21日)、インターネット上の人気ブログを集めて印刷して作る「ブログ新聞」サービスに関する意識調査の結果を発表した。それによると調査母体においては「ニュースを読む媒体としてはインターネットの方が多い」という回答者が6割を超していることがわかった。紙媒体の方が多い人は1割程度でしかなく、インターネットをよく使う人にとって「ニュースの確認」の主役はネット上に移行しているようすがうかがえる([発表リリース])。 今調査は2009年6月30日から7月3日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行われたもので、有効回答数は554人。男女比は52.7対47.3で、年齢階層比は20代34.5%、30代30.9%、40代34.7%。 ニュースを読む媒体として、インターネット
マイボイスコムは2009年5月24日までに、ブログに関する調査結果を発表した。それによると、調査母体においてブログを開設して現在も更新している人にとって、ブログのテーマとしてもっとも多いものは「日記」であることが分かった。半ば公開日記的な形でブログを更新し、他人に共感してもらうことを楽しみとしているのだろう。また、「趣味」や「グルメ・スイーツ・料理」なども上位に来ており、自分の好きなこと、身の回りのことなど「ネットを通じて自分を披露する・自己表現する」ことがブログの更新理由・モチベーションとなっていることがうかがえる(【発表リリース】)。 今調査は2009年5月1日から5日の間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万4823人。男女比は46対54で年齢階層比は30代35%・40代30%・50歳以上19%。 反社会的・不法や違法的な記述を別にすれば、基本的にブログには何を書いて
【王将フードサービス(9936)】は2009年4月10日、2009年3月における売上高などを発表した。直営店売上高は前年同月比で+16.9%となり、全店ベースでは69か月連続して売上高前年同月比プラスを記録した。客単価・客数双方が伸びた結果によるもので、業績は堅調に推移している。そのリリースの中で月替わりフェアについて告知されていたのだが、一つ気になる表記が見受けられた。具体的には4月16日から30日のフェアで、「ニラレバ炒め」を通常の472円から420円に値下げするというもの。気になる点というのは「レバニラ炒めじゃなくて?」ということ。少なくとも当方は昔からずっと「レバニラ炒め」と呼んで来たのだが、それとは何か違いがあるのだろうか。
先日読者からの投稿で「テレビメディアを自己監視するBPOという団体が毎月出しているデータが興味深い」というお話をいただいた。【マスコミ自らがあおる「風評」の被害を景気ウォッチャー調査から調べてみる(1)……最新データの抽出】や【「『報道しないこと』これがマスコミ最強の力だよ」-あるマンガに見る、情報統制と世論誘導】をはじめとして、色々と「報道とは、マスコミとは何なのか」という、存在意義・価値すら問われかねない出来事が相次いでいる昨今、確かに傾向の一つとして見る価値はあると判断。今回グラフ化してみることにした。 ●BPOって何? 【BPO】とはBroadcasting Ethics & Program Improvement Organizationの略で、日本語で「放送倫理・番組向上機構」と呼ぶ団体のこと。NHKと民放連、民放連加盟会員各社によって出資・組織された任意団体で、理事会・評議員
ヤフーバリューインサイトは2009年3月17日、情報メディアの利用度や信用度に関する調査結果を発表した。それによると、1年前の調査時点と比べて各メディアに対する「利用度」「信用度」「将来の利用意向」が大きく変化していることが明らかになった。例えば今回独立項目として新たに設定されたWikipediaが信用度の点では「新聞」「ラジオ」に次ぐポジションを確保するなど、大きな時代の流れを予見(実感)させる内容となっている([発表リリース])。 今調査は2008年12月18日から19日にかけてインターネット経由で15歳から59歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は1000件。男女比は1対1で年齢階層比は10歳刻みで均等割付(10代は15-19歳)。なお類似調査は2005年以降毎年、ほぼ同じ時期に行われている。 今調査の目玉は、主要メディアを「利用」「信用」でXY軸に、各円の大きさを「今後の利用
財団法人新聞通信調査会は2009年3月6日、「メディアに関する全国世論調査」の結果を発表した。それによると、調査母体において主要メディアに掲載されている「広告」が役立っているか否かをたずねたところ、全体では「テレビの広告が役立つ」と回答した人がもっとも多く8割を超えていた。ついで新聞が5割近くを示しているが、年齢によって大きな差異が見られることも明らかになった。若年層ではインターネットの広告の方が、新聞よりも役立つと回答している人が多い(【発表リリース、PDF】)。 今調査は2008年12月に住民基本台帳からの層化二段無作為抽出法によって選ばれた18歳以上の男女個人3000人に対して専門調査員による訪問留置法で行われたもので、有効回答数は1906人。男女比は47.7対52.3で、男女比は30代以上が10歳ごとにほぼ均等割当、18-19歳と20代はやや少なめとなっている。(18-19歳が44
財団法人新聞通信調査会は2009年3月6日、「メディアに関する全国世論調査」の結果を発表した。それによると、調査母体において新聞記事における満足度が一番高いのは「テレビ・ラジオ欄」であることが明らかになった。もっとも没個性で、他メディアへの窓口として利用される記事が最大の満足度を得られているという、ある意味では新聞の現状を表している、あるいは新聞そのものへの皮肉とも受け止められかねない結果といえる(【発表リリース、PDF】)。 今調査は2008年12月に住民基本台帳からの層化二段無作為抽出法によって選ばれた18歳以上の男女個人3000人に対して専門調査員による訪問留置法で行われたもので、有効回答数は1906人。男女比は47.7対52.3で、男女比は30代以上が10歳ごとにほぼ均等割当、18-19歳と20代はやや少なめとなっている。(18-19歳が44人、20代220人など)。 新聞に掲載さ
ハー・ストーリィは2009年2月27日、クチコミに関する調査結果を発表した。それによると、調査母体においては女性は情報の収集や交換に関する意識・価値観において、「コミュニケーションそのものを楽しむ傾向」が強いことが明らかになった。単純に情報そのものを目的の主観としておいている男性と比べて、この行動傾向の違いが、「女性のクチコミパワー」を生み出す源の一つだという想定の裏づけが出来る結果といえる(【発表リリース】)。 今調査は2009年1月26日から、インターネット経由で男性200人・女性409人に対して行われたもの。年齢階層比は女性はほぼ20代・30代・40代・50代で均等割当、男性は40代がもっとも多く38.5%、ついで30代31.0%・50代23.5%など。未既婚率については、男性が59.5%・女性が78.2%は既婚。 口頭で情報を伝達しあう手法を一般的には「クチコミ」と呼ぶ。メディアの
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