2007/01/11 「1日8時間、週40時間」という労働基準法が定める労働時間の規制を特定のホワイトカラーだけ除外する「ホワイトカラー・エグゼンプション」(ホワイトカラー労働時間規制適用免除制度)の議論が進んでいる。厚生労働省は今通常国会に法案を提出する考えだが、働き手を中心に批判も多い。ホワイトカラー・エグゼンプションが導入されると、特に技術者の労働環境が大きな影響を受ける可能性がある。ホワイトカラー・エグゼンプションの概要とその影響を探る。 自らの裁量で働く時間を決定 ホワイトカラー・エグゼンプションは従来の労働時間による給与の支払いを撤廃し、成果に応じて給与を支払う制度。対象社員は自らの裁量で働く時間を決められる。一方、労働時間の概念がなくなるので、残業代は支払われなくなる。適用職種が限られる裁量労働制をホワイトカラー全体に適用可能にする制度ともいえる。 ホワイトカラー・エグゼンプ