[東京 12日 ロイター] - ソフトバンクグループ(SBG)<9984.T>の通信子会社ソフトバンク(SB)の新規株式上場(IPO)が承認された。12月19日に東証に上場する。SBGの孫正義社長は5日の記者会見で「高配当を打ち出していきたい」と語ったが、国内通信の競争環境が厳しくなる中で、成長に向けた投資も怠れない。市場の圧力にさらされる中で、利益と投資、配当のバランスはこれまで以上に難しくなりそうだ。 <一歩も引かない政府> SBの宮内謙社長は5日のSBG決算会見後、全社員に向けて一通のメールを送った。この日発表された通信事業に携わる人員を2─3年かけて4割削減する方針について、あらためて理解を求めるためだ。メールの内容はこれまでの成長戦略を説明するにとどまったが、社員の間には将来に対する不安も広がっている。 国内通信事業の4─9月期の営業利益は前年比9%増の4469億円に拡大した。2