不破哲三さんが雑誌『前衛』に連載中の「スターリン秘史」を楽しみに読んでいます。ディミトロフの日記を縦軸に、スターリンの覇権主義やソ連が巨悪化する過程を解き明かしていきます▼ソ連史にとどまらず、世界の新たな歴史がわかる連載は、ドイツにナチス政権が生まれる前後から始まりました。ヒトラー率いるナチス党は、政権をとるために財界工作や警察権力を握り、国防軍とも手を結びます▼自分たちで国会に放火しながら共産党に罪をなすりつけ、議席も剥奪。ついにナチス党以外の政党を禁じ、独裁体制へ。そのなかで「全権委任法」を成立させ、ワイマール憲法を葬り去ったのです▼こうしたヒトラーの謀略や暴力的なやり方にまったく触れず、麻生副総理がナチスを肯定するような発言をしました。「ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていた。あの手口学んだらどうかね」▼あまりのことに、内外から驚きと怒りの声がわき起こり