11月4~6日、チベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ法王14世が、東日本大震災の被災地となった宮城県石巻市と仙台市を訪れ、慰霊法要と講演を行いました。ところが招聘主であり現地主催者である仙台仏教会は、地元の各仏教会所属の寺の檀家に入場パスを無料配布したのみ。会場には空席があったものの一般の被災者は入場することができませんでした。また、入場した檀家でさえ法王の話をモニターで見るだけで、入場時には全員が顔写真を撮影されていました。皮肉なことに、ダライ・ラマ法王の被災地訪問によって、地元の仏教組織には被災者を大切にする気がないことが露呈した形です。 ■記者会見で言論統制 ダライ・ラマ法王は11月5日に石巻市の西光寺(浄土宗)で慰霊法要、仙台市の孝勝寺(日蓮宗)、6日に仙台市内の仏教系学校「聖和学園高等学校」で講演を行いました。いずれも主催は仙台仏教会です。前日の4日には、同じく仙台仏教会主