ワシントン・ポスト紙の報道によると、アメリカにおける紙新聞の流通量がここ70年で最低の水準となったという(The accelerating decline of newspapers)。今年の4月から9月の間に、紙新聞の有料購読者数は昨年と比べ10.6パーセントも減少した。新聞社はオンラインでは一応の成功を収めているが、それはあくまで読者数の話であって、収益には結びついていない。また、オンライン版の広告収入は紙媒体のそれに比べて遠く及ばないようだ(本家/.の記事)。 元ジャーナリストのコンサルタント、アラン・D・マッター氏によれば、アメリカ人のうち日刊紙を買うのは今や13パーセント、3900万人に過ぎない。1940年には31パーセントだったことを思えば大幅な下落である。これを見てマッター氏は「もはや新聞は、ありとあらゆる意味において、『マス』メディアではない」と喝破している(Newspap