一度生活レベルを上げると、下げるのが難しいという話はよく聞く。 確かにそうなのかもしれないと、最近しみじみ思っている。 相方と一緒になって12年。その間に住んだ物件は、東京時代に二軒、札幌で一軒の計三軒。 初めて二人で暮らしたマンションは2DKだった。三階建ての三階角部屋。リビングが南西の方角。部屋の下見、引越しをしたのが2月だったから「陽当たりが良いし、角部屋だ。悪くないんじゃない」と二人で納得した。 そして、夏が来て死ぬ程後悔した。最上階の南西角部屋は、夏の時期はサウナである。仕事が終わって帰宅すると、部屋の中の熱が全然下がっておらず、窓を全開にしても、熱気で淀んだままだった。 その部屋には四年住んだのかな。契約更新の時、相方が「今の部屋飽きたなー。新しい処に住みたい」と言い出したので、別のマンションに引っ越した。こちらは、14階建ての13階の部屋。相方が「DKが広い部屋がいい」と言い