今回は、岡本茂樹さんの書かれた『反省させると犯罪者になります』と言う本を参考にしています。岡本さんはすでに亡くなられていますが、生前はに立命館大学産業社会学部教授を務めており、その傍ら、刑務所での受刑者の更生支援にも携わっていました。 今回は、問題を起こした子どもに反省をさせることが、なぜ犯罪者へと繋がるのかを考察していきたいと思います。今回の話は、実際におこった事件を、ご本人であることが分からないように岡本さんが脚色されている話です。 私は、これ以上和子を反省をさせても、和子の心は救われず、罰を受けても同じことを繰り返すことに繋がるように感じました。 抑圧されていた子ども時代 和子が子どもの頃、母親は和子が勉強しているか心配になり、何度も部屋を覗き込み、勉強をしていない和子を見ると、和子に怒鳴り勉強をさせました。父は和子の言うことには一切耳を傾けず、父親の言う通りにしないと怒鳴り暴力を振