震災で生き埋めになった親友に声をかけ続けた現場に立つ安田さん。悩んだ末、自らの体験を語ると決めた(昨年12月28日、西宮市で)=宇那木健一撮影 昨年12月28日昼、兵庫県西宮市のJR甲子園口駅に、お笑いトリオ「安田大サーカス」団長の安田裕己さん(46)の姿があった。記憶をたどりながら、1995年1月17日早朝のことを少しずつ思い出していた。
著: 小野洋平/やじろべえ 僕が生まれ育ったのは、埼玉県桶川市。埼玉一の繁華街「大宮」と、日本一の暑さを誇る「熊谷」の間に位置している。 7年前に離れるまで、約20年近く暮らした街。人生の大半を過ごした「ふるさと」を、僕は久しく訪れていない。べつに地元が嫌いなわけじゃない。むしろ、今まで住んだどの街よりも愛着を抱いている。それでも足が向かなかったのは、僕ら家族が地元を離れざるを得なくなった「ある出来事」を思い出し、負の感情にさいなまれそうだったから。 しかし、風の便りに聞く桶川の変化は、いつも気になってはいた。意を決し、ふるさとの街へ帰ってみることにした。 ◆ 桶川駅はJR高崎線のなかではわりと利用者数の多い駅だ。僕が小5のときに湘南新宿ラインが、2015年には上野東京ラインが開業し、池袋・新宿・東京など都心の主要駅にもダイレクトでアクセスできるようになった。特に、上野東京ラインができてか
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く