インスタントコーヒー最大手のネスレ日本の高岡浩三社長は1日、コーヒー豆の価格が高騰していることについて「このままの相場が続けば秋ごろに再値上げが必要になる」と述べた。ネスレ日本は同日から主力の57品の価格を平均11%引き上げたが、再値上げの可能性も出てきた。 高岡社長は同日の事業戦略発表会で、コーヒー豆の国際的な価格が商品の値上げを決めた昨年末よりさらに高騰していると指摘。「これだけの値上がりは想定外。吸収できるものではなく、耐えられない」として、再値上げの必要性を訴えた。円相場の動向もみながら決めるという。 カカオ豆の価格が高騰しているチョコレート製品についても「来年には値上げを考えなければいけないリスクはある」と話した。