温泉土産の定番、入浴剤や湯の花(湯の華)は、自宅でも温泉気分を味わえるとあって人気です。温泉地の土産物屋で売っている「○○温泉の素」や「日本の名湯 △△温泉」などの入浴剤は、温泉と全く同じ成分ではありませんが、泉質の特徴を再現していて、さら湯に入浴するよりもよく温まります。 草津の湯の花は「恋の病以外」なんでも効く!? 温泉入浴剤のさきがけはバスクリン(以前のツムラ)。各地の温泉地の泉質を研究し、その泉質に近づけて「日本の名湯」シリーズなどができ上がりました。 例えば、炭酸水素塩泉だったら炭酸水素ナトリウム、硫酸塩泉だったら硫酸ナトリウムなどを主成分として配合することでポカポカする保温効果が期待でき、その温泉地のイメージに近い黄緑や白濁などの色付きになっていて、気分も高揚します。ただし、色や香りも含めて成分は人工的に温泉を再現したものですので、せっかく温泉地に行くのなら、天然入浴剤である湯