神戸の中心部から南に位置するポートアイランド島。 ここには未だ発掘されていない遺跡が眠っている、という噂を聞きつけ、 我々は調査団を編成し、ポートアイランド島に向かっている。 船は岸に接岸した。 先ほどとは打って変わって、胸の高い高鳴りは収まり、落ち着きを取り戻し、非常に冷静になっている。 幼少期の冒険心。 仲間と夢を膨らませ、語らいながら目的へ赴き、目的地の入り口の前に立ったとき、未知の世界が広がったこの異様な雰囲気と形容しがたいカオスな感情を抱き、ごくりと息を飲む、そんな幼少期の一コマを思い出すようだ。