対局後、指で6冠を表す数字を作ってみせる井山裕太本因坊=静岡県伊豆市で2013年3月14日、小出洋平撮影 囲碁の井山裕太本因坊(23)が14日、第37期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)の第6局で張栩棋聖(33)に勝ってタイトルを奪取、史上初の6冠を達成した。 同局は13日から静岡県伊豆市で行われ、14日午後5時3分、197手で井山が黒番中押し勝ちし、4勝2敗となった。井山は現在、本因坊に加え天元、王座、碁聖、十段を保持。今回棋聖を初獲得し、名人を加えた囲碁界の7大タイトルのうち六つを同時に持つことになった。七つすべてを同時に保持した棋士はかつてなく、これまでは張の5冠(名人、天元、王座、碁聖、十段)が最高だった。 井山は過去に名人も獲得したことがあり、今回、7大タイトルをすべて制する「7冠グランドスラム」も達成。87年に趙治勲九段(二十五世本因坊治勲)、10年に張が達成して以来、史上3