PCやサーバーなどのデータを暗号化し、復号のための金銭を要求する「ランサム(身代金)ウエア」。2016年に日本への攻撃が本格化した結果、法人被害が急増。トレンドマイクロの調査では2016年1~11月に2250件の被害が報告された。2015年の年間被害件数(650件)の約3.5倍という増加ぶりだ。 2017年もランサムウエアの年 ロシアのカスペルスキーの調査では2016年、ランサムウエアの攻撃が最も多い国は日本だった。既にランサムウエアは「ビジネス」化しており、ランサムウエアの配布や感染、脅迫をクラウドの「RaaS(ランサムウエア・アズ・ア・サービス)」として提供し、利用者(攻撃者)は巻き上げた身代金に応じてサービス提供者からバックマージンをもらえる仕組みすらある。言うまでもなく、未知のランサムウエアも急増している。 セキュリティ各社の2017年脅威予測を見渡しても、ランサムウエアの猛威は衰