1月30日、 シティグループ証券・チーフFXストラテジストの高島修氏は、スイス中銀による事実上のユーロペッグ制解除の影響について、日銀金融政策との比較で誤解があるほか、市場への意外な余波が予想されると指摘。提供写真(2015年 ロイター) [東京 30日] - 目まぐるしく変転する為替相場ではすでに旧聞に属する話題といっていいが、今回はその実像が正しく理解されていないスイスフランショック問題を取り上げたい。日銀金融政策との比較をめぐって誤解があるほか、為替市場への意外な余波が今後予想されるからだ。 周知の通り、スイス国立銀行(中銀、SNB)は1月15日、2011年9月から1ユーロ=1.2スイスフランとしてきたフランの上限レートを撤廃(事実上のユーロペッグ制を解除)すると発表した。対ユーロ相場は一時0.85台へと急騰し、現在も1.0台前半で推移中。対米ドルでは1.02台から一時0.74台へ高