衆院TPP特別委で、熊本地震の犠牲者を悼み黙とうをする安倍首相(右手前から2人目)ら=18日午前8時58分、国会で 環太平洋連携協定(TPP)の承認案と関連法案を審議する衆院特別委員会は十八日午前、安倍晋三首相と関係閣僚が出席し、質疑を十日ぶりに再開した。野党側は政府の熊本地震への対応を優先するため、審議の見送りを求めたが、与党側は首相の意向を理由に審議を再開。民進党は午前の審議でTPPに関する質問を減らし、震災対応に関する質問に重点を置いた。 特別委に先立ち、与野党の国対委員長が国会内で会談。民進党の安住淳国対委員長は「テレビ中継で災害情報が流れる中、TPPの議論を進めるのはいかがなものか」と指摘。審議を取りやめ、震災対応が落ち着いた時期に再開するよう求めた。