政府は、天皇陛下の退位と皇太子さまの新天皇即位を、2018年12月中に行う方向で検討に入った。19年元日に想定する新元号への改元まで、一定の期間を置く方針だ。即位と改元を19年元日とする案も検討したが、早朝から新年の宮中行事が続くため、元日の即位は難しいと判断した。 複数の政府関係者が明らかにした。政府が5月上旬にも国会に提出する退位を実現するための特例法案に、退位の日付に関連する規定を盛り込む。 具体的には、特例法案の付則に「(三権の長や皇族らでつくる)皇室会議を経て、政令で定める日から施行する」といった条文を書き込む方向だ。退位の具体的な日付は特例法の成立後、政府内で決定したうえで政令に明記する。 政府は、改元を元日にすることで国民生活への影響を最小限に抑える方針だ。一方、「1月1日は皇室にとって極めて重要な日。譲位、即位に関する行事を設定するのは難しい」(宮内庁の西村泰彦次長)との事