唐突だが、私が歴史上最も尊敬する人物の一人、フィリピン独立運動の志士、ホセ・リサールについて、30年ほど前に公表する当てもなしに書いた文章が古いPCから出てきたので、成仏させるためここに転載する。 (以下転載はじめ) ホセ・リサール(Jose Rizal) 1861-1896 19世紀末のフィリピンの独立運動家ホセ・リサールについては、日本ではほとんど知られていない。彼はスペイン政府によって1896年、36歳の若さで公開処刑された。そのことでフィリピン民衆の心の中ではホセ・リサールとキリストのイメージが重ね合わせられることとなり、彼は救国の英雄としてフィリピン人の愛国心を体現する人物となった。 フィリピン革命の志士。ルソン島のラグーナ県のカランバの中産階級の家に生まれた。 少年時代カビテ事件(1872年)を経験し、同胞の実情に憂愁を感じた。マニラのアテネオ・ムニシパルで、ジェズイット教団僧