2023年01月26日 09時00分更新 文●玉置泰紀(公益財団法人京都市埋蔵文化財研究所理事)、写真・図●京都市埋蔵文化財研究所提供と玉置撮影 筆者が総編集長を務める戦国LOVE Walkerが2022年12月に刊行され、角川アスキー総合研究所では、当面は戦国時代(室町時代末期から江戸時代初期まで)をメインに、歴史というレイヤーであたらしい観光を考える「戦国メタ散歩」の現地リポートをスタートする。第一回は、筆者が理事を務める京都市埋蔵文化財研究所に駆け付け、幻から実在が確認され、近年話題の京都新城の最新情報を報告する。 京都新城があったのは、現在の京都御苑(京都市上京区)の中にある京都仙洞御所(京都大宮御所の敷地も含む)のあたり。ここに、かつて豊臣秀吉が生涯最後に築いた城郭が存在した。だが、京都市埋蔵文化財研究所による2019年11月5日から2020年3月24日にかけての発掘調査最終段階