リクルート事件の江副浩正被告が、サンデーナントカの番組に出ていた。往年に比べて角が取れ「好々爺」になったな、というのがまず印象。鈴木宗男のように激することもなく、淡々と話す姿が印象的だった。番組では大谷昭宏氏が聞き手となり、ひとしきり検察の不当な捜査の実体験を語らせ「取調べ可視化」の必要性を確認し合ったあと、対談の最後に「日本に特捜検察は必要か?」という質問を投げかけていた。番組はもちろん「必要ない」という答えを期待したのだろうが、豈図らんや江副氏は「特捜検察は必要な組織だと思う」と答えていた。このことは江副氏の一つの「見識」かな、と私は感じた。私自身は江副氏が無罪だとは思っていないし、それ以上に政治家個人への「献金」には道義的責任があると思っているのだが。 私も「特捜検察の解体」には反対だ。今回の検察の暴走は確かに由々しき問題だし、長年の組織の腐敗がもたらした必然であったと思う。しかしそ