仏弟子とはお釈迦さんの教え、つまり仏法を聞き、それを実践する人のことです。 それに対して、仏教では凡夫という言葉が反対語として用いられ、仏法を知らない人を指します。 両者ともに人間である以上、苦楽を感じ、様々な感情が生まれてきます。 では両者の違いとは何なのでしょうか? エピソード(雑阿含経巻第17-470「箭経」) お釈迦さんがマガダ国の首都、ラージャグリハにある竹林精舎にいた時のことです。お釈迦さんは、弟子達にこのような問いを与えました。 「未だ仏の教えを聞いたことが無い、いわゆる凡夫と呼ばれる人達。そして、仏の教えを聞ける、いわゆる仏弟子と呼ばれるあなた達。 凡夫も仏弟子も共に、私達は人間であることに変わりありません。快く感じたり、不快に感じたり、また喜んだり、憂いたりもします。 いずれにしろ、凡夫であれ、仏弟子であれ、人間である以上、苦楽を感じ、また喜怒哀楽などの感情が生まれてきま