東日本大震災の被災者が暮らす宮城県内3市町の避難所などで20~23日、「西日本有志の会」「西日本小売業協会」を名乗る男性グループが現金を配っていたことが分かった。総額は少なくとも約3000万円に上るとみられる。 石巻市牡鹿(おしか)総合支所には22日、男性2人が現金3万円入りの茶封筒を避難世帯数と同じ153通持ってきて配ろうとした。支所職員が止めたところ、窓口に置いていったため、市は義援金として処理した。支所にはこの数日前、「避難世帯数を知りたい」という電話があったという。 同市内では20~22日、別の7避難所にも複数の男性が現れ、代表らが申し出を断った2カ所を除いて現金入りの封筒を配った。牡鹿総合支所と合わせると同市内で2000万~3000万円になるとみられる。 更に北隣の南三陸町では22日、男性5~6人が町災害対策本部を訪問。応対した職員が「『もらった』『もらってない』を巡り苦情が出る