日銀、0.2%利下げ 景気悪化で政策転換2008年10月31日14時6分印刷ソーシャルブックマーク 日本銀行は31日に開いた金融政策決定会合で政策金利の誘導目標(無担保コール翌日物)を現在の年0・5%から0・2%幅引き下げ、年0・3%前後とすることを決めた。世界的な金融危機を背景に国内経済が急速に悪化するなか、米欧と協調して景気悪化を食い止める効果をねらう。 利下げは、日銀が量的緩和政策に入った01年3月以来約7年7カ月ぶり。日銀は06年3月に量的緩和政策を終結し、引き締めに転じてから2度の利上げを実施しており、約2年7カ月ぶりの政策転換となる。金融政策を判断する政策委員は8人(白川方明総裁と副総裁2人、審議委員5人。審議委員1人は空席)。可否同数で議長の白川総裁が決断した。 9月中旬の米証券大手リーマン・ブラザーズの破綻(はたん)で拡大した欧米の金融危機は、国内にも波及。今月1日に発表さ