宇宙空間から地球の大気圏に突入し、高熱に耐えながら周囲をカメラで撮影する球状の装置「iBall(アイボール)」を、IHIエアロスペースと宇宙航空研究開発機構が26日、同社富岡事業所(群馬県富岡市)で公開した。 7月21日に種子島宇宙センター(鹿児島県)からH2Bロケットで打ち上げる予定の無人補給機「こうのとり」3号機に搭載される。宇宙機構は有人宇宙船開発も視野に、こうのとりの一部を地球に帰還できるよう改良したい考えで、大気の摩擦による加熱の様子など改良に役立つデータを取得するのが狙い。 アイボール本体は直径40センチの球状で、静止画カメラに加え、温度や加速度などの計測機器が入っており、これを直方体のコンテナで囲む。重さは計約24キロ。