◆明治安田生命J1リーグ 第2節 甲府0―1鹿島(4日・山梨中銀スタジアム) 昨季王者の鹿島が敵地の甲府戦でドタバタ劇のすえに今季初勝利を飾った。FWペドロ・ジュニオール(30)のユニホームが到着せず、スタッフが急きょ取り寄せ。後半ロスタイムにはPKをGKクォン・スンテ(32)が止めて1―0で逃げ切った。 鹿島の新守護神がピンチを救った。1点リードの後半ロスタイム2分、DF山本がPKを献上。ACL・ムアントン戦(2月28日)に続きロスタイムの失点を覚悟する中、全北現代(韓国)から新加入したGKクォン・スンテが右に跳んでシュートを防いだ。「前の試合のことを思い出した。だからこそ絶対止めてやろうと思った。この勝利でチームの一員になれたかな」。今季1勝。笑顔で駆け寄ってきた同僚を、スンテはそれ以上の笑顔で迎え入れた。 試合前には不穏な空気が流れた。通常は登録全選手のユニホームを持ってくるが、スタ