11月8日、青函トンネルにつながるかもしれなかった路線が全線開業しました。 1953(昭和28)年の11月8日。北海道新幹線も停車する予定の木古内駅と、北海道唯一の城下町である松前を結ぶ国鉄の松前線が、全線で開業しました。渡島大沢~松前間5.6kmの延伸開業によるもので、全区間(木古内~松前)の営業キロは50.8kmです。 しかし、この松前線は需要が小さかったことから1984(昭和59)年、第2次特定地方交通線に指定され廃止対象に。そして1988(昭和63)年2月、全線が廃止されてしまいます。 松前駅は北海道最南端の駅だった(画像:photolibrary)。 ただ、このとき廃止された松前線の木古内~松前間と、2014(平成26)年5月に廃止された江差線の木古内~江差間を比べると、松前線のほうが輸送量が多い状況でした。 そうしたなか、昔から需要が小さかった江差線の木古内~江差間が近年まで生