「ウイルス」「ワーム」「トロイの木馬」などセキュリティーに関連する用語は、カタカナばかりで何だかとっつきにくいものが多い。しかし言葉の由来や本来の意味を調べてみると、面白いことがわかってくる。ちょっとした息抜きにセキュリティー用語の語源を調べてみよう。(テクニカルライター・三上洋) ギリシャ神話が由来「トロイの木馬」 コンピューターでの「トロイの木馬(Trojan Horse)」は、パソコンに侵入して悪さをするプログラムのこと。名前の由来は、ギリシャ神話のトロイア戦争だ。トロイア戦争はギリシャ軍とトロイ軍の戦いで、ギリシャ軍はトロイの町を包囲するが頑強な城壁のため、なかなか陥落させることができない。そこで登場するのが、トロイの木馬という謀略だ。 車輪のついた大きな木製の馬を作り、その中に兵士を忍ばせておく。そのうえでギリシャ軍は木馬を放置し、いっせいに退却したように見せかけた。木馬は無事に