仮想化前提のシステムで失敗するインフラ作りの問題点:クラウドファースト時代の運用ベストプラクティス(1/2 ページ) 仮想化を前提にしたシステムの構築や運用が広がりつつあるが、インフラ全体の視点ではどのような点に注意すべきだろうか。前回に引き続き、日本仮想化技術の宮原徹氏に話を聞いた。 前回は仮想化環境を中心に運用面で考慮すべきポイントを、日本仮想化技術の宮原徹代表取締役社長兼CEOに聞いた。今回はインフラ全体の視点から現状の課題と解決へのアプローチについて、引き続き宮原氏に聞く。 クラウドへの過剰な期待と積み残し 仮想化と並んでITインフラでの導入・利用が広がるパブリッククラウドも、仮想化と同様に事前の期待と現実とのギャップからさまざまな課題が表面化している。例えば、外部のクラウドを利用すれば自社資産を抱える必要がなくなり、大幅なコスト削減を実現できるという期待があった。実際にコスト削減