新車が売れていない。日本自動車販売協会連合会(自販連)の調査によれば、軽自動車と登録車(軽以外の乗用車)を合わせた2015年通年の新車販売は対前年比で90.7%。2016年は1月~3月の累計で対前年比93.2%。2015年はかろうじて500万台超えはしているが、2016年の推移を見ると間違いなく500万台を割るだろう。その上、2017年4月に政府が消費税率の引き上げを強行すれば、自動車業界はちょっとしたパニックに陥る可能性がある。 さらに追い打ちをかけるように、「エコカー減税」の期限がやってくる。こうした時限減税は麻薬のようなもので、制度が終わるときに禁断症状に苦しむことになるのは最初から分かっていることだ。その痛みを恐れて、これまでも繰り返し期間の延長が行われてきた。 現在のところ2017年3月末(重量税は4月末)までということになっているが、そこはまさに消費税引き上げと見事な相乗効果を