■「あまちゃん」脚本家 (くどう・かんくろう) 「シナリオが自分の手を離れてから随分たつので、はるか昔のことのような気がする。でも、作品を振り返ってあれこれ考えられるのはまだ先になりそう」 28日に最終回を迎えたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」。その反響の大きさに驚く日々だ。「近所のおばちゃんや、早起きしないような若者からも『見てます』って言われたり…。とにかく、声をかけられることが半端じゃないほど多くなった」と、作者自らブームの渦中にいる。 劇団「大人計画」に参加して俳優として活躍しつつ、脚本家、放送作家、演出家、映画監督、ミュージシャン…と多彩な肩書を持つ。脚本家としては向田邦子賞など受賞歴も豊富で、テンポのいい会話と小ネタを多用したユーモラスな作品が得意。その真骨頂が「あまちゃん」だった。 誰かが亡くなるという描き方もあった