試合終了直後の澤らなでしこイレブン。呆然とする選手、淡々とする選手、慰め合う選手とそれぞれが、敗戦を受け止めた(撮影・岡田亮二) 女子W杯カナダ大会・決勝(5日、日本2-5米国、バンクーバー)元サンケイスポーツ編集局長で現役最年長のサッカージャーナリスト、賀川浩氏(90)が女子W杯決勝の観戦記を寄せた。点差が開いてもひたむきに攻めたなでしこの戦いぶりをたたえる一方で、肝心の決勝でショートパスをつなぐ本来のスタイルを出せなかった点を指摘。ロイドら新戦力が主力に成長した米国に対し、前回のドイツW杯とほぼ同じ顔ぶれだった点についても着目。日本サッカー協会の強化方針についても言及した。 なでしこのサッカーにはいつも驚かされる。いきなり3失点。4点目はハーフウエーライン付近から決められ、序盤で0-4。大量リードしたチームは雑になることもありがちでチャンスがないとは言えないが、冷静に考えれば、サッカー