「SNS上の意見の46%が極端な意見でも、社会全体を見れば極端な意見を持っている人は14%」「炎上事件を見て批判している人はネットユーザーの約40万人に1人」──6月28日に開催されたクリエイターエコノミー協議会の発表会で、経済学者の山口真一博士が、誹謗中傷の実態について語った。ネガティブな意見は多いように見えるが、発信している人数を見るとごく少数という。 25%:クリエイターの誹謗中傷経験率 誹謗中傷は2020年にプロレスラーの木村花さんがインターネット上で受けた被害により自ら命を絶った件で大きく社会問題化し、法改正もなされた。山口博士によると、誹謗中傷の経験率は一般人で4.7%、YouTuberなどを含むクリエイターでは約25%に上った。異なる調査での数字のため単純比較はできないが「情報発信を積極的にしている人は経験が多い」という。 また、誹謗中傷経験率は年齢を重ねるにつれ低くなる傾向