オアハカは、メキシコ南部の高地に位置する都市。 カラフルなコロニアル建築が軒を連ねる歴史地区は、スペイン統治時代の面影に満ちている。このエリアは、郊外にあるモンテアルバン遺跡とあわせて世界遺産に登録された。 オアハカの正式名称は、オアハカ・デ・フアレスという。その名は、この地からはばたいた19世紀のメキシコの指導者、ベニート・フアレスにちなんだもの。彼は、先住民族出身の初の大統領として、今もなお国民から尊敬を受け続けている。 フアレスを育てたこの街には、先住民の文化が色濃く残る。テキスタイルや木彫りの置物など、色とりどりのデザインがうれしい民芸品はオアハカ土産の定番だ。 また、毎年7月に催されるゲラゲッツァという祭りも見逃せない。それぞれの民族衣装をまとった女性たちが踊りを披露する様子は、まさに百花繚乱という言葉がぴったり。