最新の遺伝子検査技術を使って、がんの治療法を見つける「がん遺伝子外来」が、筑波大学付属病院(つくば市)で今月からスタートした。患者のがん細胞の遺伝子変異を見つけ、そこからどんな抗がん剤などが有効かを提案する。全国に100以上ある国の「がんゲノム医療連携病院」に選ばれたためで、県内では初の取り組みになるという。 同病院によると、慶応大学病院が実施している遺伝子検査法を使って、患者のがん細胞の遺伝子変異を調べる。従来の遺伝子検査は1度に特定の遺伝子しか調べられなかったが、この検査法は1度に160の遺伝子を調べて、個々の患者にあった抗がん剤などを見つけることができるという。 がん遺伝子外来は毎週火曜日午後3時~5時。16歳以上の自分で歩ける程度の状態の患者で、がんか悪性腫瘍(しゅよう)と診断されたが、これまでの抗がん剤治療などで治っていない患者が対象。検査には現在の主治医の紹介状が必要で、検査費