ECBが量的緩和を発表 世界的に緩和競争が続く中で欧州中銀(ECB)も予定通り量的緩和(QE)を発表しました。 欧州にデフレ圧力が強いのは、ECBの緩和姿勢が弱いことが主要因とみられており、ここでQEに踏み切るのは自らの失敗を認めることに等しく、苦渋の決断だったでしょう。 先んじて緩和的な金融環境を構築した米国は量的緩和の巻き戻しを進め、2015年は待望の利上げに転じるとみられており、(米国ならではの優位性がそのほかにもあったにせよ)早期の金融緩和が奏功した形になっています。リーマンショック後の金融危機時に米国FRBが量的緩和を導入して以来、約6年遅れの導入となります。 量的緩和の内容は? 欧州中銀ドラギ総裁の会見内容から量的緩和の内容は以下の通り ・ECBの資産購入は現行のカバード債、ABSを含め月間€60bn、国債/SSA 債はそのうち€45bn。 ・購入は2015年3月から2016年