宮城県多賀城市で05年、仙台育英学園高校の生徒がRV車にはねられ、18人が死傷した事故で、助手席に乗っていて道交法違反(酒酔い運転幇助(ほうじょ))の罪に問われた同市の会社員佐々木大輔被告(30)に対する判決が19日、仙台地裁であり、宮田祥次裁判官は罰金25万円(求刑懲役1年6カ月)を言い渡した。 判決などによると、佐々木被告は05年5月22日未明、仙台市内で一緒に酒を飲んだ佐藤光受刑者(29)=危険運転致死傷罪で懲役20年が確定=の車の助手席に乗り込み、駐車場の代金600円を支払って酒酔い運転を容易にさせた。 仙台地検は同年12月、酒酔い運転幇助容疑で書類送検された佐々木被告を嫌疑不十分で不起訴にしたが、遺族の申し立てを受けた仙台検察審査会が「危険運転致死傷の幇助罪にあたる」と議決し、地検が再捜査。酒酔い運転幇助罪を適用し、今年4月に在宅起訴した。