参院選を直前に控えて 民主党が非常に苦戦をしている。 朝日、読売はじめ各紙の予想では、 なんと民主党は50議席を割る可能性が強いようだ。 その主たる原因は消費税にある。 菅首相は自民党が消費税10%を打ち出したのを受けて、 民主党も10%と言う数字を表明した。 これが菅内閣の支持率を下げるきっかけになった。 朝日新聞では当初は60%あったのが、ついに39%となり、 読売新聞は64%あったのが、45%となった。 振り返れば、消費税を打ち出した首相は いずれも失脚している。 消費税を導入した竹下登首相、 消費税を3%から5%にあげた橋本龍太郎首相。 消費税を上げることに対する国民の反発は凄まじい。 一つには、菅首相は周到な用意もなく 唐突に引き上げを発表した。 朝日新聞、読売新聞をはじめ全国紙は 消費税値上げを認め、反対意見は皆無だった。 全国紙、そしてテレビも 消費税についての本腰を入れた論
為朝は身長七尺ほど(2m10cm)の大男で、目の隅が切れあがり容貌魁偉、また強弓の使い手で、前に出して弓を支える左腕が、後で弦を引く右腕よりも4寸(12cm)も長いという、弓を引くために生まれたような体つきをしていた。勇猛で兄たちにも傍若無人であった。 13歳の時、乱暴が過ぎて父の為義に勘当され、九州に追放される。尾張権守家遠が後見となって豊後国に住んでいたが、肥後国阿蘇郡の平忠国の婿となる(薩摩国阿多郡の誤りとの説もある、この場合、平忠国は薩摩平氏の平忠景)。その後、自ら鎮西総追捕使を称して暴れまわり、菊池氏、原田氏など九州の豪族たちと数十回の合戦や城攻めを繰り返し、3年のうちに九州を平らげてしまった。香椎宮の神人が為朝の狼藉を朝廷に訴え出たため、久寿元年(1154年)に出頭の宣旨が出されてしまう。為朝はこれに従わなかったが、翌久寿2年(1155年)に父が解官されてしまった。これを聞いて
3.キルクーク (3)トルコ、影のプレーヤー(前回 のつづき) さらにイラク北部に本格的に侵攻した場合には総兵力十万を豪語するクルディスターン地域政府の軍事力との衝突は避けられない。2008年2月のトルコ軍のイラク北部侵攻の際にも、トルコ軍が余り深く侵攻すればクルディスターン地域政府は激しく抵抗すると警告している。トルコ側の侵攻が範囲においても期間においても限定的であり、事無きを得た。しかし本格的な軍事侵攻はイラク北部をトルコ軍のベトナムにしかねない。トルコの軍事力は強大だが、クルドの兵士はペシュメルガとして知られる。ペシュメルガとはクルド語で「死に向かう者」という意味である。PKKの数千名のゲリラの掃討に手を焼いている状況から判断すると、イラク北部への本格的な侵攻は、大変な冒険である。 逆にトルコの協力がなければ存続し得ないクルディスターン地域政府の存在は、トルコにとっては心地よいクッシ
『ドリフターズ』(DRIFTERS)は、平野耕太による日本の漫画作品。少年画報社の月刊漫画雑誌『ヤングキングアワーズ』にて2009年6月号(4月30日発売)より連載中。2016年11月時点で1巻から5巻までの累計発行部数は350万部を突破している[1]。 古今東西の英雄が、中世ファンタジー風の異世界に召喚されるアクション系歴史ファンタジー作品。前作の『HELLSING』同様、陰影を強調した重厚な絵柄や独特の大仰な台詞回しが特徴。 西暦1600年、関ヶ原の戦いの最中、謎の存在「紫」の手により島津の退き口から、エルフやオークのいる異世界に召喚された島津豊久は、同様に流れ付いた織田信長や那須与一と出会う。その地で「漂流者(ドリフターズ)」と呼ばれる豊久らは、成り行きと武士としての本能から、人間が支配するオルテ帝国に虐げられるエルフの村を解放し味方に付けると、その勢いのまま「国奪り」を開始する。
3.キルクーク (3)トルコ、影のプレーヤー(前回 のつづき) トルコがイラク北部のクルディスターン地域政府の存在を将来的にどう判断するだろうか。クルド国内のクルド人の分離主義を煽るとして、結局は地域政府を潰しにかかるのだろうか。イラクの混乱に乗じてキルクークの油田地帯までをも視野に入れた軍事作戦というシナリオも、既に紹介した。また、そうまでしなくともトルコは、イラクとの国境を封鎖してクルディスターン自治政府を経済的に窒息させることもできる。トルコが送電を停止すれば、イラク北部の繁栄は、たちまちにして輝きを失うだろう。 だが、そうした政策のコストも安くない。イラクとの貿易で潤う建設業やトルコ東南部の人々への打撃は大きい。アメリカにとっても、イラク北部の安定と繁栄は重要である。イラクで一番安定している地域をトルコが混乱させれば、トルコ・アメリカ関係は難しくなろう。 >>次回 につづく
3.キルクーク(前回 のつづき) (3)トルコ、影のプレーヤー このイラクのクルディスターン地域政府とトルコ政府の間の摩擦要因がPKK(クルディスターン労働者党)である。PKKは1980年代にトルコからの分離独立を求めて活動を始めたクルド人の組織である。このPKKがイラク北部に拠点を構え、トルコ領内へと出撃している。 トルコ政府はイラクのクルディスターン地域政府にPKKの活動の取り締まりを求めてきた。トルコ政府によれば、クルディスターン地域政府の怠慢により、クルディスターン地域政府によれば、その力不足により、PKKの活動が続いている。2007年末に、トルコ議会はPKKの掃討のためにイラク領内に侵攻する許可をトルコ軍に与えた。そしてトルコ軍のイラク領爆撃が始まった。また2008年に入ると、トルコ軍の陸上部隊がイラク領内に入った。短期間の作戦の後にトルコ軍は撤退したが、イラク領の公然たる侵犯で
3.キルクーク (2)中東の「台湾」(前回 のつづき) だが問題もある。それはイラクのクルド人が独立状態になれば、その影響がトルコのクルド人にも及ぶのではないかとの懸念である。トルコの人口の四分の一はクルド系の人々である。もちろんイラクのクルディスターン地域政府は独立という言葉を慎重に避けているし、トルコのクルドを煽動するほど愚かではない。しかし、心の底ではイラクのクルド人が独立を望んでいるのは紛れも無い事実である。2005年にイラクの新憲法の批准のために国民投票が行われた際には、クルド地域で同時に独立を求めるかどうかの非公式な投票が行なわれた。圧倒的な多数が独立を支持した。クルディスターン地域政府が独立を宣言しないのは、それを望んでいないからではなく、それがトルコなどの周辺国の介入を招く危険性が高いと認識しているからである。実質は独立国なのに周辺諸国は、それを承認しない。しかも、当事者も
3.キルクーク(前回 のつづき) (2)中東の「台湾」 トルコのイラク情勢に関する利害関係は複雑である。イラク北部地域が実質上の独立状態にあり、中部とは違って治安も安定しているため、経済ブームに沸いている。海外に亡命していたクルド人が資本と技術を持って帰国し始めた。空港が、道路が、ショッピング・モールが、建設されている。ブームよりバブルという表現が、よりふさわしいかも知れない。このバブルで一番潤っているのはトルコの建設業界である。そしてイラクのクルド地域への投資の8割はトルコからである。*7 またトルコの電力業界も恩恵を受けている。電力供給の復旧にイラクの他の地域が苦心している中、北部のクルディスターン地域政府はトルコから電力を輸入して、問題を解決したからである。クルディスターンの明るさは、まさにトルコから電力のおかげである。 さらにトルコの石油業界さえ、このブームから利益を上げている。と
3.キルクーク (1)イラクの「エルサレム」(前回 のつづき) この問題には影の当事者がいる。トルコである。トルコは、トルコ系のトルコマンを支援する姿勢を示してきたし、この土地に対する興味を示している。クルディスターン地域政府が、キルクークの石油資源を獲得し、経済的に強くなり過ぎるのは望ましくない。少なくとも一部では、そうした考えが持たれているようである。必要とならば、トルコ軍が介入してキルクークを制圧する。そうしたシナリオも長らく語られてきた。1980年代のイラン・イラク戦争の際に、もしイラクが敗れ国家が分裂するような状況が発生すれば、トルコ軍がキルクーク油田を占領するかも知れない。そうした展開が語られた過去もあった。再度その亡霊が漂い始めた。イラク内部の争い、周辺諸国の意向が複雑に絡み合いもつれあっている。キルクークは、パレスチナのエルサレム問題のようにイラクにとって解決の難しい問題に
3.キルクーク(前回 のつづき) (1)イラクの「エルサレム」 そうした問題の地域の中でも最も関心を集めているのが、キルクークである。バクダッドの北70kmにあるキルクークは人口70万の都市で、1965年に石油が発見された。しかもキルクークの油田は世界最大規模の埋蔵量を誇っている。歴史的にはクルド人が多数派の都市であったとクルド人の歴史は記憶している。逆にアラブ人の認識は、歴史的にキルクークはアラブ人が多数の都市であった。1970年代に、この都市の石油開発が本格的に始まると、南部から多くのアラブ人が移住し始めた。またフセイン政権下ではクルド人の比率を下げるために、クルド人のキルクークからの追放が行なわれた。さらにアラブ人の比率を引き上げるために、南部のシーア派地域からアラブ人の移住が行なわれてきた。さらに、この都市にはトルコ系のトルコマン人も多数生活している。つまりクルド人、アラブ人、トル
2.石油は誰の物か? (2)新憲法(前回 のつづき) 次の第112条の第1項が、連邦政府つまり中央政府が、地域政府などと協力して、現在生産中の油田の管理を行なうとしている。ここで、はっきりと地域政府に重要な役割が与えられている。また第1項は、収入の人口に応じた公平なる分配を定めている。同時に前政権下で損害を受け置き去りにされた地域に関しての特別の配慮も求めている。つまり北部のクルド地域と南部のシーア派地域の優遇を求めているわけだ。しかし何が、「公平なる分配」なのかについては具体的な指摘はない。この第112条の第2項は、石油政策の立案に当たっては、市場原理に基づき投資を奨励すると定めている。外国からの投資を前提とした文言である。 第115条は、連邦政府つまりバグダッドの中央政府と地方との関係を定めている。具体的には「連邦政府の排他的な権限と規定されていない全ての権限は」地方政府などに属すると
2.石油は誰の物か?(前回 のつづき) (2)新憲法 しかし、この石油法案の中の批判を受けた条項、つまり外国資本の参入さらにはクルディスターン地域政府に与えられた強い権限は、突然に出てきたものだろうか。こうした条項の出てきた背景は何だろうか?この法案と同じ様に、占領下で成立したとして、さらにはクルディスターン地域政府の力が強過ぎるとして批判された法がある。それは新しいイラク憲法である。この憲法の検討が、石油法案の背景を照らすだろう。 この憲法は石油について、また地域政府の権能について、いかに言及しているのであろうか。各国の憲法が人権や民主主義について語るように、中東の憲法は当然のように石油に言及する。隣国のイランがそうであるように、イラクの憲法も石油について詳細に語っている。 第111条が、石油とガスはイラクの全ての地域の人々の所有物であると宣言している。全ての地域というのは、石油の出ない
■付録CD-ROMには「マル激」の第138回「戦後保守主義の終 焉」を収めた。政治コラムニスト中村啓三さんを迎え、総選挙投票 日を2日後に控えた11月7日に収録した。 ■まず自民党保守本流とは何だったか、小泉政権が保守本流では ないとはどんな意味かを論じた。次に保守本流の行き詰まりは各 国で再分配政策とネオリベ政策の行き詰まりを招いたものと同じ だとして「第三の道」の現実性を論じた。 ■今回は、番組で紹介した各種の思想やそれに基づく政策パッケー ジの意義を、理解するのに必要な基礎知識を紹介しよう。 【リベラリズムとコミュニタリアニズム】 ■70~80年代にかけて、政治哲学において、リベラリズム、コ ミュニタリアニズム、リバタリアニズムの間に活発な論戦がなさ れ、原理的問題はほぼ論じ尽くされた。 ■自由至上主義と訳されるリバタリアニズムに対し、リベラリズ ムは自由の前提たる公正(平等)を実現
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