タグ

2013年1月20日のブックマーク (3件)

  • 超映画批評「東京家族」65点(100点満点中)

    「東京家族」65点(100点満点中) 2013年1月19日(土)全国ロードショー 2013年/日/カラー/146分/配給:松竹 監督:山田洋次 脚:山田洋次・平松恵美子 撮影:近森眞史 照明:渡邊孝一 出演:橋爪功 吉行和子 西村雅彦 夏川結衣 中嶋朋子 林家正蔵 夫服聡 蒼井優 山田洋次版「東京物語」 全国民の共通言語を失いつつあるアメリカにおいて、その最後のテーマである家族愛を描いた作品が量産されていることは何度も述べた。いつの時代でも、どの国においても、家族のすばらしさを描いた映画はいいものだ。だが、クリエイターがそんな話しか思い浮かばなくなったら、それは末期症状だ。 久々に上京してきた平山周吉(橋爪功)とのとみこ(吉行和子)だが、長男の幸一(西村雅彦)ら東京の子供たちの生活があまりにせわしなく、どこか孤独感を感じ始める。そんな中、とみこは問題児と思っていた次男(夫服聡)か

    castle
    castle 2013/01/20
    「いつになっても家族からは新しい発見と感動を得ることがある。それは、長年付き添った者の死の時でさえ、そうである。それを知る大人の観客達は、ある人物が「君はここにいていいんだ」と叫ぶとき、涙を誘われる」
  • 超映画批評「大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]」70点(100点満点中)

    「大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]」70点(100点満点中) 2012年日/124分/松竹=アスミック・エース 2012年12月22日(土)丸の内ピカデリー他全国ロードショー 監督:金子文紀 脚:神山由美子 原作:よしながふみ 出演:堺雅人 菅野美穂 尾野真千子 柄佑 前作より良くなった 男女逆転設定によるユニークな時代劇「大奥」シリーズの第二弾。特殊な伝染病により男子が激減した江戸時代を舞台に、将軍職をつとめる「女性」の生きざまを描いた物語だ。 この奇妙なアイデアは、いったい何のために(どんなテーマを描くために)採用されたのか。 このシリーズを鑑賞するにあたって私が真っ先に思ったのはそこで、両作品とも注目していたわけだが、このパート2は前作よりもその点においてはっきりとしたポリシーが感じられて好感を持った。なんといっても、この男女逆転設定に必然性を持たせられなければ、この作品はただ

    castle
    castle 2013/01/20
    「安定した世を続けることの困難さ、つまり権力をつつがなく継承させるシステムについて~なるほど色々と批判されがちな男系継承システムも、不要な混乱を避けるためには理にかなったものであったことがよくわかる」
  • 超映画批評「LOOPER/ルーパー」80点(100点満点中)

    「LOOPER/ルーパー」80点(100点満点中) Looper 2013年1月12日(土)より丸の内ルーブル他全国ロードショー 2012年/アメリカ/カラー/118分/配給:ギャガ、ポニーキャニオン 提供:ポニーキャニオン、ギャガ 監督・脚:ライアン・ジョンソン 出演:ブルース・ウィリス ジョセフ・ゴードン=レヴィット エミリー・ブラント すぐれた大人SF 時間移動ものSFには佳作が多い。「バタフライ・エフェクト」(04)、「時をかける少女」(06)、「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」(07)など、内外に多くの作品がある。過去の改変が未来に影響を与えるタイムパラドックスとは、一見絵空事のように思えるが、実際はいわば現代を生きる者の共通認識を象徴している。誰もが無意識にそう考えて今を頑張って生きているからこそ、映像の形でそれを具現化した時間移動ものSFにすんなり共感できるわけだ

    castle
    castle 2013/01/20
    「この結末はなかなか哲学的で~強硬派と穏健派。目的は同じでも手段が違うが、どちらを私たちは選ぶべきなのか。心情的にはこっちだが、しかし論理的にはこっちのほうが正しい。ああ、なんと悩ましいことよ」